2022年の初釣りでフロートアジングをはじめてやりました。
その時は専用ロッドなんて物は持っていなかったので、手持ちのエギングロッドで大きめの鯵を2匹釣ることが出来たのですが、やればやるほど専用のロッドが欲しくなってきます。
悩みに悩んだ末、アジングの人気ロッド月下美人シリーズの入門モデル AJING 80ML-Tを購入しましたので、実釣を交えながら紹介したいと思います。
エギングロッド(汎用ロッド)の何が悪かったのか
エギングロッドでフロートアジングが出来るかと聞かれると「出来る」という答えになります。
じゃあエギングロッドのままで良いじゃないかと思うわけですが、快適かどうか考えると不満点も出てくるわけです。
エギングロッドでは感度が悪い
エギングのターゲットであるイカと比べると、鯵の当たりは細かいです。
がっつり食べてくれれば問題ないのですが、吸い込んだだけのモゾっとした当たりを感じる事はとても難しい。
違和感があっても「これは当たりなのか、流れに当たっただけなのか」わからない事が多々ありました。
アクションがしづらい
アクションがし辛い理由が2つあり、ひとつは硬すぎるということ。私の持っているエギングロッドはMajorCraftのファーストキャスト FCS-802ELというエギングロッドの中でも柔らかいタイプですが、それでもアジング用途では固めです。
フロートリグのシステム総重量は15グラム前後で、ぱっと見る感じエギングロッドでも適切と思われますが、実際のアクションはフロートより先にあるジグヘッドだけを動かしたいのです。
もう1つはエンドグリップ側の重さ。エギングのように腕全体を使ってシャクるのとは違い、アジ狙いの場合は手首で細くアクションしたい。アジングロッドの多くはエンドが細いセパレートタイプになっていて軽量化されている分、手首のアクションがやりやすいんですよね。
合わせが入れづらい
ロッドが硬いと起こる問題のもう一つに、合わせの際の口切れがあります。鯵の口は柔らかいので強烈にフッキングすると口が切れ針が外れてしまうという現象ですね。
フロートアジングの場合、ヒットする距離が離れている事が多く合わせをしっかりと入れたいのですが、強くしすぎるとロッドで力を吸収出来ない分口切れしやすいのです。
実際の釣行でも明確な当たりに合わせを入れたのにも関わらず口切れしてしまう場面に遭遇しました。
月下美人 AJING 80ML-T 詳細スペック & 外観レビュー
全長 | 2.44m |
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自重 | 85g |
適合ルアー | 2-15g |
適合ライン(PE) | 0.15-0.6号 |
定価 | 16,500円 |
[img] ロッドのグリップと近い部分には、月下美人のカラーである赤い塗装がされています。赤と言ってもダーク系の落ち着いた色なのでスマートですね。
ロゴマークもしっかりと入っています。
[img] リールシートはダウンロック式になっています。 [img] グリップエンドはセパレート式、アジングロッドといえばセパレート、長めのロッドですがセパレートの方が軽くて使いやすいですね・ [img] ガイドはトップのみ硬く滑らかで軽いSiCリングを使用、その他はアルコナイトリングでコストを抑えているそうです。初心者なので、正直ガイドによっての違いって全然わからないんですよね…
月下美人 AJING 80ML-T 実釣インプレ
1月末、先週アジが釣れたポイントに行き、このロッドで投げ倒してきました。
残念ながら1週間で寒波が襲ってきたためアジは全く釣れず、セイゴのみの釣果でしたが使った感想をまとめたいと思います。
使用タックル
* 【ロッド】 20月下美人AJING 80ML-T
* 【リール】 20レブロス LT2000S-XH
* 【ライン】 メジャークラフト 弾丸 BRAID X8 0.6号
* 【リーダー】 ヤマトヨテグス フロロショックリーダー 4lb
* 【フロート】 Arukazik Japan シャローフリークF 10.5g 15g
* 【ジグヘッド】 土肥富 レンジクロスヘッド 0.6g
* 【ワーム】 reins アジアダー UVクリアー
キャストのしやすさについて
フロートリグは全長が長くなる分、ロッドにも長さが必要です。 80ML-Tはその名の通り8フィートと十分な長さで、リーダーを長めに取っても気にせずキャストが出来ました。
また、エンドグリップの長さもちょうど良く、ダブルハンドでのキャストの際に支えとして使いやすくなっています。
アクションについて
まずはロッドを小刻みに動かすシェイクのアクション。ロッドが長い分ジグ単と比べるとやり辛さはありますが、まあ出来るかな?という感じ。
といってもフロートアジングにおいてはあまり使わないアクションなので気にはなりません。
もうひとつはリフト&フォール、クイッとジグヘッドを持ち上げてゆっくり落とす動作。アジはフォールアクションが特に効くとされておりアジングにおいて重要な動作です。
これはエギングロッドではやり難かったのですが、アジング設計なだけあってかなりやりやすくなりました。
あたりの取りやすさ、感度について
チューブラーモデルということもあり、感度は良いです。実釣レポートの際はアジは居なかったのですが遠くでのセイゴの当たりも難なくキャッチ。
また、リールシート上部のグリップが短いため、指をロッド本体に沿えて当たりを感じる事が出来ます。
2022年1月 実釣レポート
夕まづめは雰囲気があったものの全く反応は無し。
陽が落ち始めるとそこら中でライズが出てきました。これは爆釣の予感がしたのですが一向にバイトがありません。
完全に沈んだ午後8時ごろ思いっきり遠投するとコツンという小さな当たりがありました。
ようやくアジが来たと思ったのも束の間、どう見てもエラ洗いしているんですね。そうですシーバスの子供セイゴってやつです。
その後投げては釣れる入れ食い状態になりましたが、全部セイゴです。
水面のライズの数から察するにここ一帯にセイゴの群れが入っているようですね。
やってて感じたのがロッドパワーが強いという事、セイゴという事でアジと違い走り回ったりジャンプしてエラ洗いしたりと暴れるのですが、きちんといなしてくれました。
これなら大型のアジが掛かっても問題なくやり取り出来そうですね。
まとめ:フロートアジング入門に最適な1本でした
目的のアジは釣れませんでしたが、エギングロッドでのフロートアジングで不満だった箇所については概ね解消されました。
ルアーウェイトがある程度融通効くので、フロートゲームだけではなく小型のプラグやジグ等で遊ぶ万能ロッド的な使い方も出来そうですね。
これからヘビーユースしていくと思います。